2014年8月14日木曜日

好なんたら水 パート25

水槽メンテナンス

スーパーのRO水 6L分、濃度は120%で換水。

生体

虐めていたルリスズメダイが、逆に苛められている。
なんか皮膚の様子が変なので隔離していたが、お亡くなりに。
合掌。

最終的に現状1匹だけ…。
+1匹行方不明

一応、生体の異常後は、台風来たりとかで、気温が下がり猛暑が弱まっています。

海水水槽/淡水水槽の濾過

シュウさんから、色々と指摘やアドバイスを頂いて、再認識したことです。また自分の理解に間違い
もあり、色々分かったので、まとめておきます。


水温が高いと DO(溶存酸素量)が減る。


例えば、25度の時を1とすると、30度の時は0.9くらい。35度の時は、0.85くらいしか溶け込まない。水温が高くなると、酸欠になりやすってのは、ここからくるのだと……。


濾過とか、濾過バクテリアは、

アンモニア(NH3) と 酸素(O2) を使って、
亜硝酸(NO2)にして毒性を減らす

ここまでは、よくあるお話でした。

次に……。

pHが高いと、アンモニア中毒の
危険性が高くなる

水中のアンモニア(NH3)は、アンモニアとアンモニウムイオン(NH4)のどちらかで、バランスが取れている。

アンモニアは毒性が高い
アンモニウムイオンは、アンモニアに比べるとマシ

アンモニアとアンモニウムイオンのバランスは、pHに影響する

らしいのです。

化学がよくわかんない状況で、ぶっちゃけでみると…。

アンモニアからアンモニウムイオンになるためには、 水素イオン H+ が必要。

酸性(pH が 7 より小さい) 場合には、水素イオン H+ が沢山あるので、アンモニアは、アンモニウムイオンになりやすい。
水素イオンが沢山あるから、酸性!水素イオンが少なくOH-が多いのがアルカリ性。

アルカリ性(pHが 7 より大きい)場合、水素イオンが少なく、OH-が沢山あるので、アンモニウムイオンになりにくく、アンモニアのまま。毒!


また、pHが高い(アルカリ性)の方が、総アンモニアが多くなる

らしいです。つまり、アンモニウムイオンにはならんは、総量が増えるは、踏んだり蹴ったり。

淡水水槽と海水水槽の違い

淡水水槽で、グッピーなどを飼育しているとすると…

pH は 6.x と酸性


海水水槽で、海水魚を飼育していると…

pH は 7.xから8.x とアルカリ性


つまり、淡水水槽で酸性よりの水槽より、海水のアルカリ性の水槽の方が、

毒となるアンモニアが多くなるってこと!?

よく、海水水槽は濾過装置が必要ってなるけど…

おなじ、糞の量でも、酸性よりの淡水より、アルカリ性の海水水槽の方が、アンモニアで毒々しい。
ので、大きな濾過槽が必要だと。


ポイント1.
海水水槽は、淡水に比べて大きな濾過装置が必要


次に、酸素について、見てみると……

NH3を NO2 にするためには、酸素が必要だった。


で、ですよ。

酸性よりの淡水→NH3 であるアンモニアは、少ない

アルカリ性よりの海水→NH3 であるアンモニアは多い

これらを掛け合わせると


酸性よりの淡水→NO2 にするために必要な酸素は少なくていい
アルカリ性よりの海水→NO2 にするために必要な酸素も多く必要



さらに、NO2(亜硝酸)は、アンモニアに比べるとマシですが、まだ毒性があります。なので
別のバクテリアが、酸素を使って

亜硝酸(NO2) と 酸素(O2)を使って、硝酸(NO3) 

にします。これでかなり毒性が下がります

ここでも、バクテリアが酸素を使うので、さらに酸素が必要です。これは海水だろうと淡水だろうと同じです。

(2014/08/15 9:00 シュウさんから頂いたコメントを元に加筆)


ポイント2.
海水水槽は、淡水に比べて濾過に沢山酸素が必要

さらに、温度で見てみると……


温度が高くなると

DO(溶存酸素量)が減る。

だけじゃなくて……

総アンモニア量が増える。


どういうことかというと、アンモニアとアンモニウムイオンの合計である総アンモニア量は、

pHがアルカリ性になると増える

だけじゃなくて

水温が高くなると、総アンモニア量も増えます。

さらに、

アンモニアとアンモニウムイオンのバランスは水温が高くなると、アンモニアの割合が高くなる

つまり、海水水槽で、水温が高くなると、pHがアルカリ性
という以外に、水温が高いということが、2つが掛け算で、アンモニア量が増えます。
つまり、濾過が追い付かなと、アンモニアが残ると。

(2014/08/15 9:00 シュウさんから頂いたコメントを元に加筆)





ポイント3.
海水水槽で水温が高くなると
  アンモニアは増えるは、
  濾過する為の濾過槽は大きくなきゃいけないわ、
  濾過する為に酸素は沢山必要だわ
  酸素が必要なのに、溶存酸素量は減るは

     踏んだり蹴ったりで、海水魚にとって最悪



あ、溶存酸素量って、塩分濃度でさらに減少したような気がする……

って、踏んだり蹴ったり、張り倒されたりって感じ!?

海水水槽での朗報

夏場の海水水槽の魚にとっては、溶存酸素量が減り、さらにアンモニア中毒の可能性があるが、淡水にはない便利道具がありました。


プロテインスキマー

ウンコから、アンモニアに分解される前の段階で濾しとり、アンモニアになる量を減らす効果があります。

しかも、泡ブクブクだから、若干酸素供給にも役立つのでしょう。

よく考えたら、海水水槽の外掛けフィルターでみるこんなのは、理にかないすぎてますね。

好なんたら水の実験水槽では

水槽容量は 10L程度。クーラー無しの海水魚を飼育です。
もちろん、pHは 7.x を維持しています。

クーラー無しで、場合によっては 32度になります。

はい、「踏んだり蹴ったり」だったりします。


じゃ、プロテインスキマー使えばいいのか!?っていうと、


プロテインスキマーは、海水のような粘性の高い水で効果的に働くので、
好なんたら水みたいな低比重だったり、あるいは淡水だと効果が……。
エアレーション装置とか、塩だれ防止機構にはなるのかな?

ってことで


「サンゴ水槽なんか立ち上げずに、
実験水槽の水量をアップしろ」


ってことだと思います。


(もし、明らかな間違いがございましたら、ご指摘いただけると助かります)

2 件のコメント:

  1. はしさん
    だいたいは仰っる通りですが補足を
    まずNO2は魚にとってかなり有毒です
    NO2をさらに酸化してNO3にすると
    魚にはほぼ無害になります
    それから温度上昇はDOを減らすのもかなり問題なんですが
    実はDOとは関係なく温度が上がるとアンモニアの割合が増えてしまうです
    ですから高pHかつ高温は
    かなりアンモニア濃度が増えてしまうんですよ

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    1. シュウさん、コメントありがとうございます。
      また、ご指摘頂いた部分、少し加筆いたしました。

      今回の事で、単に「アンモニア」と一括りにしてたことが、淡水と海水(酸性とアルカリ性)と温度の関係でより理解が深まりました。ありがとうございます。

      淡水用装置のちょっと大きいサイズで海水水槽ってのが、かなり危険な綱渡りで、温度上昇が綱から落とされる引き金になったということが。

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